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第二回・サドルのすり減った自転車
インドにスタディツアーで行った時、彼らが住む家にいくつか訪ねた事があります。
ひとつは、ウシの糞で出来た壁と床の家でした。
もちろん、もう糞は乾いていますし、汚くなんかありません。
でも、私はその家に裸足で伺うのを少しためらってしまいました。
とても質素な家で、電化製品などありませんし、ふかふかのソファもありません。
ほとんど、何も無い家でした。
インドには家が無いひとも沢山います。
でも、貧しい人々の普通の暮らしのほうが、私達の物に囲まれた生活との比較対象として、貧しさを実感しました。
そういう人たちに触れると、ある人は、私達が忘れていた何かを大切にしているとか御為ごかしを言う人がいますが、私は私達の生活の身勝手さを感じずにはいられません。
彼らだって、現代に生きる人間ですから、テレビくらい見られたほうがいいでしょう。その前に電気くらい通っていたほうがいいし、チョコレートやケーキを売っている店があって、かわいい下着とバッグとサンダルの店に行きたいはずです。
個室の清潔なシャワーとバスタブが無い家にずっと住めと言われたら、私だったら持って1ヶ月が限界だろうと思います。
先進国に住む私達が、持っていない人と分かち合えば、彼らはもっと幸せを感じる事が出来るでしょう。
町中では、サドルがすり減ってペラペラになった自転車に、颯爽と乗っている人を見かけました。
そんなに自転車を大切にする人が日本に一体どのくらいいるでしょうか?
かく言う私も、自転車を何台も盗まれましたが、またか、という感じで、特にショックでもありませんでした。
もし、私達が捨てている自転車を、彼らにあげたら、彼らはどんなに移動するのが楽になるでしょうか?
考え出したらきりがありませんが、そんな事をとりとめもなく考えたリします。
posted by: カリーノ 店長 | インド紀行 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
第一回・なぜフェアトレード?
皆さんが何気なく着ているお洋服って、どうやって出来るのか考えたことありますか?
例えばT-シャツの例を考えてみると、最初は綿花の種を蒔きます。育ったら綿花を摘み、ゴミを取ったり洗ったりしたあと糸にしていきます。
糸にするときは太さを決めて撚りをかけたあと、また、ゴミを取ったり整えたりします。
その後は場合に応じて染色したりその他加工を施します。その後は、機械で編んでいきます。この工程は、T-シャツの場合は機械ですが、セーターだったら手編みなんていう選択もありますよね。その後やっと縫製工場に行くんですね。

そして、裁断、縫製して各種タグを付け、アイロンなどの最終行程を経て出荷されるわけです。そうそう、出荷の前には検品といって、きれいに出来ているか、ちゃんと縫えているかなどのチェックをするんですよ。
考えれば当たり前のことなんですけど、この行程にはとても時間がかかり、人手も沢山必要ですし、結構大変なんです。

でも、この行程も、それぞれオートメーション化されている工場でやれば、途中で頓挫する、なんてことはあまり無く、大体スムーズに生産できます。じゃあ、オートメーション化されていないとどうなるのか?というと、これはとても大変なんですね。

フェアトレードの工場は基本的に家内工業ですから、だいたいが手作業です。そうすると、ひとつひとつの行程は、機械化された工場の何倍も手間と時間がかかりますし、出来上がるまでもそれだけ時間がかかるのです。
スタッフもそれだけ長く働かなくてはなりませんから、オートメーション化が進んだ国と比べると、賃金が安いのに長く働かなくてはならないということになりますよね。
しかも、そういった国では、労働者に対する保証制度なども確率されていませんから、中間業者に値段をたたかれてとても安く出荷せざるを得ない、などという場合が多いのです。

働いている時間に対して報酬が少ないわけですから、食うや食わずどころか続けられなくなって廃業の憂き目に遇う、なんていう事もままあるわけです。
しかも、貧しい人達は、いったん職を失うと再就労するのはとても大変というか、まず無理というのが普通ですから大変です。
でも、私たちは、そんな人たちから直接商品を買う事によって彼らを助ける事が出来るのです。
私たちが彼らの作ったものを中間業者などを入れずに公正な取り引きによって買えばいいだけなんです。そしてそれを続けていくこと、これが大切です。
彼らが、今年だけじゃなくて来年も、その次の年ずっと発注があると思ったらどんなにか安心する事でしょう。しかもそれが適正な価格で取り引きされたなら!!!
posted by: カリーノ 店長 | フェアトレード | 11:21 | comments(0) | trackbacks(0) |